久しぶりの教育談義:学校選択

日本で学校選択が話題だ。読売新聞のウェブ版で、保護者などが学生のリクルートをしている記事を読んだ。(教育ルネサンス)
アメリカに習ったやり方だと思う。


アメリカでは、学校選択は、現在の教育の法律、No Child Left Behind (NCLB)でオッケーになっている。(但し、交通手段を提供できるならば、ではあるが)

うちの学校区をみてみよう。
小学校や中学校での学校選択はそれほど盛んではない。学区があって、2つの学校の中間に位置している場合に、学区外のところに通学する、とかそういう程度。

しかし、高校は違う。高校も学区があるので、その域内ならば、決められた学校に通うことになる。(地元ネタでいえば、羽後町には羽後高校があるので、羽後町の中学校卒の皆さんは羽後高校に行き、湯沢高校は南中、須川中出身者、商工へは主に北中出身者、北高へは稲川中、皆瀬中、山田中出身者、雄勝中には雄勝中出身者が行け、と、こんな感じになる。)

ところが、NCLBで、学校選択がより自由になった。
高校生ともなると、車で通学できるので、自分でいきたいところに行ける、という自由が生まれる。

各学校定員約1400人というところで、各高校、独自色を出そうと、いろんなプログラムをはじめた。

最初にはじめたのは、うちのグリーリー西。International Baccalaureate (IB) Programという世界的に展開している優秀者を集めて、大学進学を目指した教育をするプログラムを1996年あたりに始めた。なので、この教育委員会の統括する区内の学生、たとえウエスト学区外に住んでいても、うちの高校に入れる。IBは選考があるので、落ちれば終わりではあるが。
そして、アグリカルチャープログラム。農業のもの。植物栽培などを手がけるプログラムもある。

そして2005年に、おとなりグリーリー中央高校が、アートマグネットプラグラムをはじめた。芸術に特化したプログラムをカリキュラム内にいれる、というもの。なので、美術、音楽、演劇が好きな人は、中央高校に行けば、専門的な内容を習える、ということだ。

さらに来年、ノースリッジ高校で、日本でいう理数科に似たプログラムをはじめる、という。数学、理科、コンピュータサイエンスなどを主に深く学べるプログラムである。


学生は自分の興味にあわせて学校が選べる。が、定員なるものがあるので、ひどいことがあったりもする。

例えばうち、IBプログラムは人気で、一昨年は300人が入れなかった。(もしいれれば、1700人になっていた。1クラス60人ってことになりうる)
そのことが記事になって、今でも覚えているのは、ウエストは1350人定員で、1444人、あと6人で、全てのクラスが事実上40人構成になる、ということがあった。(ちなみにその時、ノースリッジには空きが500人、中央高では、400人)

前校長の改革はすばらしいもので、学校も周囲からいい目で見られていた。

今は3校同じほどの人数になった。学生の人数が増えたということもあるが、学生が自分で学校を選んだ結果とも言えるらしい。

さて、日本。
周りの意見が自己の決定を促す、という国民性(誤解のないようにいっておくけど、集団主義がまだ根強い、ということ)のため、この義務教育間の学校選択は良くないだろう。学校格差が広がる可能性もある。

学力テストを公表したら、やはり子供にはいいところに行ってほしいだろうから、親はそういう学校に行くだろう。

小学校や中学校の公立校では、学校選択はよっぽど通学困難、学区域の異常な構成をのぞけば、別にする必要はないような気がする。それはやはり、学生個人の意思決定は親に委ねられていることがあげられるだろう。親が行ってほしくても、子供がいやなら、意味がないし、子供が行きたい学校があっても、親が送り向かい出来ないから無理、なんてこともでてくるだろう。

この問題、秋田県ではまだ話は聞かないが、東京都など都市では盛んなそうで、生き残り、資本主義の市場原理からくる競争は、かなり熾烈なものになることは確かだろう。

教員という立場と保護者、学生の立場から見ると、この問題は色んな意見がでると思う。上の意見だけではなく、広くいろんな人の意見を行くべきだろう。

皆さんはどう思いますか?自分に子供がいたら、この学校選択(小学校や中学校時での学校選択)には賛成ですか?それとも、どの公立学校も平等均等で、どの学校にいっても悪くないシステムを文科省、教育委員会はつくるべきだ、と思いますか?

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by FUMI  at 15:11 |  Teaching Diary in Colorado (2006-2007) |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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