FC2ブログ

09 | 2020/10 | 11

- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
プロフィール
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
検索フォーム
FC2カウンター
「教員の質向上を目的とした教員免許更新制について、中央教育審議会(中教審)の教員養成部会は26日、「現職教員も含めて導入することが必要」との答申案をまとめた。7月中の中教審総会で了承される見通し。これにより現職も含めた更新制の導入が固まった。文部科学省は今後、導入時期や更新講習の内容などについて検討に入る。」(朝日新聞より)

ついに日本でも導入される、教員免許更新。アメリカではとっくの昔から制度になっているので、まずは、この国の話を少し。

大学を卒業して、教員免許を取る資格ができたら、コロラド州の教育省(教育委員会)に免許の申請をする。
晴れて発行されれば、Probational Teacherという、3年有効の免許がもらえる。この免許は初任者に発行されるもので、例えて言うなら、「若葉マーク」。これを持っている限り、学校側で役に立たない初任者を簡単にくびを切ることが出来る。

4年目に、Non-Probational Teacherになれる。これも、免許更新にはいるだろう。州の教委に新たに免許申請する。学校側はこの先生方を簡単にクビにすることはできない。4年目から、「年功序列」がはじまるようなものだ。

ところで、免許更新。アメリカでは、Professional Developmentと称して、夏休みにいろんな大学や教育関係の会社で、先生方のためのセミナーが開かれる。それに参加することで、単位をもらえ、地区教委に報告。教育委員会は、その単位を審査して、認められれば、免許更新のための単位に加算される。

免許更新の場合は、5年で6単位を稼がないといけないが、クラス数にすれば、3単位のクラスを2つ。なので、一夏で終わる可能性もある。

高校でも、先生だけ出勤の日があって、指導法などについて話し合いをする研修日があるが、それも0.5単位として加算されたりもするので、全然ハードなものではない。

ただ、問題がひとつ。研修を受けたからと言って、教員の質向上につながる、とは限らない。ある教授の話を3時間聞けば、それだけで単位をもらえる、というものもある。つまり研修とは名ばかりで、ある意味「我慢大会」になっているクラスもある。

さて、日本の免許更新に関して私見を述べさせてもらう。
この記事を読んだときに、一番思ったのが、「日本の学校の先生方に、研修に行く時間があるのか?」ということと、「先生方の質は下がっていない」だろ、と思うこと。

校務分掌、進路指導、生活指導、教科指導、学級担任、そして部活動。その上、研修に行けと。(しかも最近、給料が下がる、という記事も目にした。)

先生方には「ゆとり」が全くない状況になっている。そんな状況で研修というのは、大変なものだと思う。

アメリカと日本の高校の先生方の扱いは確かに異なるものだが、アメリカの先生の第1の仕事は「教科指導」であって、それ以上でも、それ以下でもない。
まず、学級担任、というものはない。(小学校ではあるが)
生活指導も、管理職の仕事。(クラスで多少の指導はするが)
進路指導はカウンセラーの仕事。(推薦状はお願いされれば、先生方は書くが)
部活動はコーチの仕事。(先生と兼任でやっている人もいる)
校務分掌は教科主任以外は管理職の仕事。研究主任も教務主任も生徒指導主事もすべて、管理職の校長と3人の副校長が分担して仕事をする。

なので、先生方は、自分の教える科目について十分な研究を行うことが出来る。
確かに採点やら、ワークシート作成などで大変だが、日本の先生に比べれば、格段の教材研究の時間がある。
人よっては、夜に大学院にいって勉強している人もいる。出張なるものは、基本的にない。
先生方の研修日に、教委にいったり、近くの高校でのカンファレンスにいったりするくらいだ。

解決策としては、教育センターなどへの出張を単位に認めたり、私的な教育関連の研修にいくのも単位に認めたり、また地区内での研究会への参加を単位に認めたりするのがいいのではないか、と思う。(ただ履修内容はまだ決まっていない。)

そして、教員の質問題。確かに、ニュースでいろいろと教員の不祥事を読む機会が増えたが、それで、「全教師が」などと、極端な一般化をするのはあまりにも幼稚だ。どこの学校にも優れた先生はいる。そういう先生を見て来たから、俺はこの仕事を目指した。

教員の素質向上は教育現場で、どれだけ学生と接して、どれだけ学生に教えなければならないことを教育したか、にかかっている、と思う。それ抜きに免許更新、といっても、意味がない。

ついでながら言わせてもらうと、日本の教職課程での教育実習とは、2週間から1ヶ月と聞いた。それで「先生の仕事」がわかるのであれば、かなり楽だろう。
長ければいいものではないが、システムを整えた上で、1学期間まるまる教育実習、というアメリカのやり方はいろんな意味で有意義だと思う。

生徒に対する問題はどこでもあるので、アメリカでの教員という仕事も大変だと思うが、日本と比べれば、「教えることに専念できる」という点でいい環境が整っていると思う。
スポンサーサイト



 

Comment


        
ブログ内検索
リンク